#07 – 四十路

先日、四十路を迎えた。ついに40代へ突入である。

だからと言って、何か心境に変化があった訳ではなく…いや、本来心境に変化を持たせなければならないのだと思うが「心機一転!」といった感じのフレッシュさは特になく。また逆に、歳を重ねたことに対して残念な感情も皆無である。感情面は至ってプレーンであるが、生誕40周年を迎えた。「おめでとう。」と一応自分に言っておく。

誕生日当日は、今の現場で働き始めて初めての在宅勤務だった。「最高」だった。仕事をしながら、家事ができる喜び。昼休み中にベッドへ寝転がれる喜びを久々に噛み締めた。今年の夏も例年通り毎日クソ暑かったが、そんな中で毎日通勤していた自分、そして同じように頑張っていたすべての人々に盛大な拍手を送りたい。そしてそんな天候の中、出社を強いる会社のトップは頭の悪いバカであるとも言っておきたい。出社しなければならない業種・職種ならさておき、リモート可能なら夏季だけでも積極的に導入すべきである。

この夏、私が利用する路線はいつにも増して遅延が多かった。元々遅延しまくることで有名な路線ではあるのだが「具合の悪いお客様の救護のため、20分遅れにて運行しております。お急ぎのところ、申し訳ございません。」という車内放送を頻繁に耳にした。熱中症で搬送されたというニュースもネットでよく目にした。誰もが気づいていると思うが、明らかに限界を迎えている。通勤だけでも堪える状況なのだ。人間は自然には逆らえないのだから、我々側が柔軟に対応するしかないはずなのにもかかわらず、無理やり中央突破を試みる企業側は一体何を考えているのだろうか。そして、本来「仕事」というのは、体に鞭を打ってまで行うことではないのに、何故企業側は調整しないのか。

ここまで読んでくださったあなたは「誕生日ブログかと思いきや、怒ってんじゃん(笑)」と思われたかも知れないが、シンプルに疑問を抱いているのだ。「AIなどの技術革新が世の中で日に日に行われている一方で、我々全くもって楽できませんね。」と。「楽」することは「悪」ではないのだが、何故「サボり」や「怠け」に直結するのか、子どもの頃から理解できていないのだ。こういうところ、未だに昭和だよね、と。

こんな思いもあり、最近改めて「個人で仕事をすること」について考えるようになった。

実家住まいだった頃、2年程派遣の仕事をせずに、以前別の記事で触れた副業一本で生活していた時期がある。が、当時は家庭の事情や毒親に妨げられ、思うように続けられず失敗に終わった。その後廃業届を提出し、結局派遣社員へ戻ったものの、副業そのものは手放さず、体力に余裕がある時に少しだけ行っている。これは「継続している」と言えるほどではないのだが、手放したくないという思いが強く、未だに細々と続けている。「本腰を入れて、再チャレンジしたい。」そう思いつつ、派遣の仕事が多忙で帰りが遅く、なかなか着手できていないのが現状である。そのため個人で仕事を行うことはかなり難しいと感じているが、憧れで終わらせたくないという思いがあるのも事実である。現実と夢の狭間で揺れているのだ。

統計を取った訳ではないが、世間の40歳の多くは、既に現実と夢の狭間で揺れる時期を終え、地に足をつけ、逞しく人生を歩んでいるように思う。家庭や子どもを持ち、仕事では役職に就き、老後についても本格的に視野に入れ始める世代なのにも関わらず、私はひとり、ぷらぷらしているのだ。ぷらぷらできるだけ幸せなのかも知れないとも思うが「いつまでこのぷらぷらが続くのだろう。」とも思うのだ。ぷらぷらしたまま初老を迎え、ぷらぷらしたまま棺に入るということも十分にあり得る。「何かしたい。」その思いだけ強く、具体的にビジョンを描けないままでいる。これが、今の私の一番身近で、そして大きな課題である。

ここまで思うがままに、アウトプットを兼ねてつらつらと書き綴ってしまったが、お察しの通り、お祝いムードはゼロである。誕生日らしいことと言えば、友人がオンタイムで誕生日プレゼントを届けに家に来てくれたのと、別日に毒親に呼び出され、食事しなければならなかったくらいだろうか。しかもその食事も、私のお祝いというよりかは、オンタイムで誕生日プレゼントを届けてくれた友人に会いたいからという、主役の私はそっちのけの理由で開催されたものである。この友人のことについては、後日記事に書こうと思う。

40歳。

40代のスタートラインから進み始めた訳だが、どんな40代を過ごすのだろう。30代を振り返ってみると、三十路記念に1年遅れて一人で初海外へ行ったり、副業を始めて成果をあげたり、長年付き合いのあった友人との縁が切れたりと、なんだかんだいろいろあったなと思う。30代までに起こった過去の出来事は、今後記事にする予定である。備忘録として残しておきたいし、誰かの役に立つかも知れないから。

更に本音を言えば、恋人もいいけど、友人をひとり増やしたいなぁ。

仕事もそうだけど、40代以降は恋人も友人も見つけることは難しいとよく耳にする。けれど、本当にそうなのだろうか。性格的に「浅く広く」の人間づきあいは向かないので、ひとりでも心から通じ合える相手をピンポイントで見つけられたら、それだけで最高だなと思う。あとは前から言っている減量…まだ人間に戻れていないので、まずはそこからか。現実逃避する前に、人間へ戻ることからスタートせねば。そろそろ野生の熊と間違えられて、撃たれてもおかしくないと思う。「ひとりの女性」にならなければ。また海外にもひとりで行きたい。前回海外へ行った時には、1ドル106円だった。早く円高になってくれ。

やりたいことや、頭や心の中の思いは沢山ある。文章を書き続けること、色んな意味でまだ見ぬ場所を旅すること、新しい人や文化に触れること。どれも自分を少しずつ育ててくれるものばかりだ。焦らず、でも諦めず、一歩ずつ形にしていきたい。「宝物」と呼べるものを、ひとつでも自分の中に増やしていきたい。

40代の自分よ、これからよろしく。
40代の皆さん、一緒に楽しんでいきましょう♪

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